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2020.3.17

3月3日は「耳の日」そして「World Hearing Day」

毎年、この季節になると「耳の日」に関する啓蒙活動やイベントが行われ、テレビや新聞などのメディアでも取り上げられていますので、この日の存在をご存知の方も多いかと思います。

今回は「耳の日」にまつわるトピックをご紹介いたします。

「耳の日」はいつからあるの?

昭和30年(1955年)に日本聴覚医学会が創立して、翌年の昭和31年(1956年)に社団法人日本耳鼻咽喉科学会が制定しました。今年は令和2年(2020年)ですから、日本に「耳の日」が誕生してから、65年が経つのですね。

3月3日になった理由とその目的は?

Wikipediaには、耳の日が3月3日になった理由について、以下のように書かれています。。

3の字が耳の形に似ていることと、「み(3)み(3)」の語呂合わせから。一般の人々が耳に関心を持ち、耳の病気のことだけではなく、健康な耳を持っていることへの感謝、耳を大切にするために良い音楽を聴かせて耳を楽しませてあげるために、あるいは、耳の不自由な人々に対する社会的な関心を盛り上げるために制定された。(Wikipediaより)

日本耳鼻咽喉科学会では、啓蒙活動の一環として毎年3月3日付近に、各都道府県で「耳の日」イベントを開催しています。

主な活動としては「耳鼻科医師による難聴・補聴器相談」「聴力チェック」を中心に、「市民公開講座」では大学病院の教授などによる聞こえや難聴に関する講演を通して、最新の情報提供を行っています。

今年(2020年)は残念ながら、新型コロナウイルスの影響で中止となったところも多いようですが、毎年実施されているイベントですので、興味がある方は2月頃に耳鼻咽喉科学会のホームページをチェックされてみてはいかがでしょうか。

「耳の日」は世界共通認識

3月3日が「耳の日」というのは、世界各国で共通しています。

2007年に中国・北京で行われた「聴覚障害の予防とリハビリテーションに関する国際会議」にて、聴覚ケアへの啓蒙活動のために、WHO(世界保健機関)が3月3日を「International Ear Care Day」(2016年からは「World Hearing Day」という名称に変更)と名付けました。以降、毎年テーマを掲げてプロモーションを行っています。

2015年は「Make Listening Safe(安全に聴こう)」をテーマに、騒音性難聴、特に、若年層で増えている「ヘッドホン難聴」や「ディスコ難聴」に対して注意喚起する内容でした。

2019年2月には、増え続ける音響機器による難聴に対して国連とWHOが中心になり、「85dB超で8時間、100dB超で15分の音量に晒されるのは安全ではない」など、音量と曝露時間についての国際基準を公表しています。日本でも近年は「スマホ難聴」と言われ、メディアでもしばしばその存在を取り上げられることが増えてきました。このような流れを通して、大きい音を長時間聴きづけていてはいけない、という意識が社会に徐々に浸透しつつあります。

2020年「World Hearing Day」のテーマは「Don’t let hearing loss limit you. Hearing for life!」。聞こえないことで自分の人生を制限してしまうことがないように、という想いが込められています。社会的支援や補聴器装用など、難聴に対する様々な介入によって、難聴の方々の教育や雇用、コミュニケーションへのアクセスがスムーズになされるように世界全体で取り組んでいく方針が示されています。

難聴であっても、耳に優しい音を聴こう

昨今、世界的に難聴を予防しようという意識が高まりつつあります。すでに難聴の方は関係ないのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、難聴の方も、これ以上悪くならないようにするために、継続的な聴覚ケアが必要です。特に症状がない方も、年に1度は耳鼻科で鼓膜のチェックと聴力検査を受けることをおすすめします。会社勤めなどで毎年検診がある方は聴力チェックもある場合が多いですが、そうでない方は何か症状がない限り、聴力を確認する機会はなかなかありません。

補聴器を装用している方も、必要以上に大きい音量が出る設定になっていると不快感が増したり、聴力を悪くする恐れがありますので、しっかりとした設備と専門知識を有するスタッフのいる補聴器専門店を選び、ご自身に合った聞こえの調整をしてもらいましょう。難聴だからといってむやみに音を入れるのではなく、聞こえの力を維持するためには耳に優しい音を聴き続けることが大切です。

ヒヤリングストアではカウンセリングの時間を十分確保して「耳に優しい」フィッティングを行い、お客様の「きこえる人生」をサポートしていきます。

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