スターキー
スターキーってどんな会社？
スターキー（スターキー・ヒヤリング・テクノロジーズ社）はアメリカ合衆国ミネソタ州に本社を置く補聴器メーカーです。その規模はアメリカの補聴器業界最大で、常に最先端の技術を駆使した補聴器を製造し、特にオーダーメイド補聴器の先駆者として知られています。カリスマ創業者のウィリアム・F・オースティン（通称ビル）は今も現役で聞こえに悩む人々の声に耳を傾けています。スターキーは彼が掲げた“思いやりと温もり”で、難聴者が生活を心から楽しめる製品とサービスを提供しています。
スターキーの補聴器の特徴は？
特徴１ ボイスiQ
スターキーは「ボイスiQ」という技術を擁しています。これは使用環境における音声と騒音を自動的に判別して認識するとともに、人の声以外の騒音を抑制することで、聞き取りやすさを向上させる技術です。わずらわしい背景の騒音を大幅にカットすることで、長時間の使用でも疲労感を感じさせないと好評です。
特徴２ ピュアウエーブ フィードバック エリミネーターiQ
補聴器を使用する際にピーピーと不快なハウリング音が鳴り響くことがあります。ピュアウエーブ フィードバック エリミネーターは、この不快なハウリング音を発生する前に除去する機能です。
おすすめブランド
2016年に発売された「ミューズ」、「ヘイロー２」、「オトレンズ・シナジー」の３つのシリーズが注目されています。これらのシリーズには「シナジープラットフォーム」という機能が採用されています。これまで以上に小型化された電子チップによる新しいパッケージングを実現したもので、次のような特徴があります。
- ツインコンプレッサー技術の導入で会話と音楽を両立
- 拡張ダイナミックレンジ110デシベルで音質がクリア
- 調整可能なハンドル数は最大24チャンネル
- 前モデルの５倍の処理能力
- 効率的な電力管理で電池寿命が最大20％向上
また、シナジープラットフォームには「アキュイティOS」が搭載されており、さらなる会話と音楽の両立をめざしています。これまでの補聴器でほとんど重要視されてこなかった、会話の背景に聞こえるBGMに適切にフォーカスし、その場の雰囲気そのままに臨場感あふれる聞こえを実現しています。
おすすめ商品
スマートワイヤレス補聴器 ヘイロー２ RIC13
スマートフォンとの連携で使い勝手を拡張したスマートワイヤレス補聴器
適応：軽度～高度
使用電池と寿命：13(PR48)/190～200時間
価格：24万円～48万円（片耳）
極小IIC補聴器 オトレンズ・シナジー IIC
オーダーメイドにこだわったスターキー最小の補聴器。「見えない、こもらない、疲れない」をテーマに開発されました。
適応：軽度～中度
使用電池と寿命：10A(PR536) 75時間
価格：30万円～50万円（片耳）
スターキーの歴史
スターキーの創業は1967年。補聴器のセールスマンをしていたウィリアム・F・オースティン（通称ビル）が当時勤務していたメーカーの修理が遅いことに業を煮やし、自分で全メーカー対応の補聴器修理会社を立ち上げたのがはじまりです。これが「プロフェショナル・ヒヤリング・エイド・サービス」で、スターキーの前身になります。
ビルは常にユーザー本位を心がけ、スピーディな修理体制や、業界で初めての料金一律制度を導入するなど、補聴器修理業界の先駆けとして活躍しました。その結果、創業から2年後には補聴器修理会社として世界一の規模に成長。その後、オーダーメイド補聴器の開発に取り組み、1973年には世界に先駆けてオーダーメイド補聴器の製造・販売を始めました。
スターキーの特筆すべき点は「ユーザーの聴力が向上しなければお金をいただくべきではない」として90日のお試し期間や、1年間無償修理保証などを開始したことです。高品質な製品はもちろんのこと、こうした誠実なサービスでユーザーの信頼を得たスターキーは、世界有数のオーダーメイド補聴器メーカーとして不動の地位を築き上げました。
ビルは「私たちの仕事は補聴器を販売することではなく、より良いきこえを多くの人に届けることである」という哲学を社員全員に徹底しています。実際、補聴器を買うことができない世界中の人々のために「スターキー聞こえの財団」を設立し、13万台以上の補聴器を寄贈するなどの貢献をしています。
スターキーは現在、アメリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニアを中心に世界25か所以上の製造拠点と800か所以上の販売・流通拠点を持ち、グローバルカンパニーに成長しました。世界6大メーカーのひとつに数えられるようになった今も不断の技術開発に取り組みつつ、困っている人を助けることで喜んでもらえ、しかも感謝される仕事ができる、という喜びを原動力として躍進を続けています。
