2017.5.23
信頼できる補聴器メーカーはどこ? 世界6大メーカー早わかり その5 フォナック
フォナック
フォナックってどんな会社?
フォナックは1947年にスイスで創業した補聴器のグローバルブランド。現在は世界100か国以上で聴覚サポート機器を販売し、日本ではフォナック・ジャパン株式会社(東京都品川区)が窓口となってビジネスを展開しています。フォナックは世界各国の聴覚専門家と密に連携し、補聴器と関連技術、ワイヤレス通信機器に特化し、研究・開発に取り込んでいます。めざしているのは「自然体の聞こえ」で、コミュニケーションを深めるのに役立つ製品づくりを進め、聴覚障害者の支援に貢献しています。
フォナックの補聴器の特徴は?
フォナックは聴覚専門家と連携して研究・開発に取り組み、革新的なテクノロジーを生み出していることが最大の特徴です。
特徴1 サウンドリカバー
フォナックは人間の耳が聞き取りづらい高音域の音声を、より聞こえやすい音域まで圧縮することに成功しました。サウンドリカバーは、人と人のクリアな会話を実現するとともに、小鳥のさえずりなどの自然界の音まで豊かな環境音として生かすことができます。
特徴2 サウンドフロー
人が生活する上で音環境は常に変化しています。サウンドフローはいま聞こえている音を瞬間的に分析し、流れるようにプログラム処理を行い、それぞれのシーンをスムーズに切り替えます。これによりもっと自然な聞こえが得られます。
おすすめブランド
フォナックの補聴器で今イチオシのブランドは、高性能チップ「ベンチャー」を搭載した「ベンチャーシリーズ」です。ベンチャーシリーズは処理能力が飛躍的に向上した最新型チップを使用し、さまざまな先進機能で聴覚障害者の聞こえを支援します。最新型チップは3.9mm×6.7mmという小ささでありながら高性能を誇ります。 そして新機能として注目されているのが「オートセンスOS」です。これは装用者のいる音環境に合わせ、内蔵された複数のプログラムをシームレスに切り替え、より快適な聞こえの環境ができるように調整してくれる機能です。自然な音声はもちろんのこと、反響音や雑音を効果的に抑制します。
【オートセンスOS 7つのプログラム】
1.車内での言葉
車内で聞こえる特有のノイズを減らし、ことばを聞き取りやすくします。
2.非常に騒がしい中での言葉
騒がしい場所で、一人の声にフォーカスし、明瞭度を高めます。
3.反響する環境での快適性
反響しやすい建物では、反響を抑えて聞こえやすくします。
4.音楽
幅広い音域やテンポに反応し、聞こえをサポート。豊かな音が楽しめます。
5.騒音下での快適性
聞こえの快適さを保つため、余計なノイズを抑えます。
6.騒音下での言葉
周囲にいる人の話し声や背後の雑音をリアルタイムで抑制し、聞き取りを向上させます。
7.静かな環境
静かな場所で1対1の会話をする際に、言葉を快適に聞き取れるよう調整します。
ベンチャーシリーズでは、さらに両耳で補聴器を使う場合のパフォーマンスが向上し、風を受けながらの会話や騒がしい場所で話し手の声にフォーカスするなど、両耳間の音声通信技術による快適な聞こえがサポートされています。 シリーズのラインナップも豊富で、オーダーメイドの耳あな型「バートV」からRICタイプ「オーデオV」、耳かけ型の標準タイプ「ボレロV」、耳かけ型パワータイプの「ナイーダV」といったラインナップが揃い、幅広いユーザーの選択肢が用意されています。
おすすめ商品
ベンチャーシリーズ ナイーダV-RIC(M/P/UP)
装着感が軽快なRICタイプ。UPレシーバーで重度難聴にも対応可。
適応:M=軽度~中度 P=軽度~高度 UP=中度~重度
使用電池と寿命:13(PR48)/140~200時間 UPは130~200時間
価格:15万円~46万円(片耳)
ベンチャーシリーズ ナイーダV-UP
重度難聴者向けの定番モデル。出力を十分確保しながらサイズを小型化し、装用者から高い評価を受けている。
適応:高度~重度
使用電池と寿命:675(PR44)/300~500時間
価格:15万円~46万円(片耳)
ベンチャーシリーズ ナイーダV-SP
スーパーパワー補聴器の代表的モデル。パワーアップして高性能かつ頑丈な仕上がりになっています。
適応:高度~重度
使用電池と寿命:13(PR48)/130~200時間
価格:15万円~46万円(片耳)
補聴器をサポートするシステム「ロジャー」とは
補聴器や人工内耳を装用していても、言葉が明瞭に聞き取れないケースがあります。例えば広い会場でのセミナー。講師との距離が遠く離れているため、言葉の聞き取りに苦労してしまいます。また、周囲が騒がしい場合も聞き取りに支障が生まれます。 そんなときのために、フォナックではベンチャーシリーズとの併用を念頭に、デジタルワイヤレス補聴援助システム「ロジャー」を開発しました。ロジャーは端末を話し手の近くに置く、あるいは身に着けてもらうことで、話し手の声をワイヤレスで直接受信機に運ぶシステム。この方法であれば、距離や騒音の影響を受けることなくクリアな聞こえを実現します。特に、難聴児の学校生活、授業で活用されている機会が増えています。
商品名:ロジャータッチスクリーン マイク
価格:12万8千円(税別)