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2017.5.10

補聴器を購入するのは認定補聴器専門店がおすすめ。 メガネショップなどとの差はどこにある?

補聴器はどこで買える?

補聴器が買えるお店と言われれば、人それぞれ、いろいろなお店が思い浮かぶはずです。考えてみると、おおむね次のようなお店が連想されるのではないでしょうか。

  • 補聴器専門店
  • 介護用品店
  • メガネショップ
  • ドラッグストア
  • 通信販売
  • 医師(耳鼻咽喉科)の紹介先
  • 斡旋機関(農協等)の紹介先

補聴器を買うルートが多いからといって、補聴器先進国というわけではありません。実は、それぞれの店舗の「補聴器に対する知識・技術」に差がありすぎて、一概にレベルが担保されていないからです。補聴器は薬事法上、「管理医療機器」に区分され、不具合が生じても人体へのリスクが比較的低いとされています。それでも補聴器を取り扱う上で一定の資格や条件はあるものの、欧米の販売システムなどと比べるとまだまだ十分ではありません。

よいお店、よい補聴器を探す方法は?

では、よいお店、よい補聴器を探すには、どこに行ったらよいのでしょうか。まずは、お店に行く前に耳鼻咽喉科で診察を受けることを強くおすすめします。医師の診察により、耳の状態・難聴の種類と程度・今後の見通し・治療(投薬・手術)の可否などを知ることができるからです。それは補聴器を買うときに大きく役立ちます。あなたの耳の情報をお店に提供すれば、より安全で快適な補聴器をつくることができます。そして医師が紹介するお店はおおむね補聴器専門店であり、信頼性が高まることも期待できます。耳鼻咽喉科で診断を受けてから補聴器を買うことで、次のようなメリットがあります。

耳鼻咽喉科の診断を受けるメリット

  • 難聴の原因や正確な評価を知ることができる
  • 補聴器を買うお店に正確な情報を提供できる
  • 経済面で有利な場合がある(医療費控除・身体障害者手帳の該当者)
  • よい補聴器専門店を紹介してもらえる
  • 補聴器専門店がきちんと対応してくれる
  • トラブルが起きても医師が介在することで誠実に対応してくれる

以上のように、医師の診断をもとに補聴器を探すことが、結果的によい補聴器を探すことにつながります。そして、よい補聴器を買うためには補聴器専門店を選ばなくてはなりません。

補聴器専門店とメガネショップの違い

街を歩くと補聴器を取り扱っているメガネショップをよく見かけます。耳に掛けて使うから、似たようなものだと思うかもしれませんが、メガネと補聴器はまったく違うものです。メガネショップでも専門的な対応をしてくれるところを探すのはかなり大変なことです。よい補聴器を売るお店かどうか見極めるためには次のようなポイントをチェックします。

求められる高い倫理性

メガネショップに限らず、少しでも高い補聴器を強引に勧めようとするお店を見かけます。「安い補聴器には効果がなく、高いほど魔法のように聞こえる」というような説明には問題があります。かといって安ければよいという「売らんかな」の姿勢ではアフターケアなどが不安になります。

知識と技術が信頼できるか

メガネショップは言うまでもなくメガネのプロフェッショナルです。果たして補聴器について専門的な知識と技術を持っているでしょうか。メガネを売るときは視力検査をしますが、補聴器を売っていながら聴力測定さえあやふやというお店もあります。また耳の型を正確・安全に採取する技術にも不安が残ります。やはり補聴器について知識と技術を持った専門店を選びたいものです。

アフターケアは万全か

メガネなどの一般的な商品と違い、補聴器は買ったあとが大事です。上手く使えるようになるまで面倒を見てくれるか、再調整(フィッティング)を何度でも好意的にしてくれるか、といったアフターケアを重要視したいものです。何度顔を出しても笑顔で迎えてくれるお店がベストです。

よく売れているか

補聴器をたくさん売っているお店にはメーカーからの情報が豊富にもたらされます。また、補聴器の取り扱いも慣れているお店の方が技術的に高いレベルを有しています。活気のある、売れていそうなお店を選ぶことをおすすめします。

認定補聴器専門店で買うのが安心

これまで述べたような理由から、補聴器を買うなら補聴器専門店を選ぶことをおすすめします。そして、さらに強力な補聴器のプロフェッショナルを見つけるためには、「認定補聴器専門店」を選ぶとよいでしょう。耳鼻咽喉科に紹介してもらえれば鬼に金棒ですが、自分で探す際は「認定補聴器専門店」の表示があるお店を選ぶようにしましょう。

「認定補聴器専門店」とは、厚生労働省の関連団体である「公益財団法人テクノエイド協会」に認定された補聴器専門店のことです。認定されるには「認定補聴器技能者が常勤している」、「関連設備(防音室・測定機器等)が基準を満たしている」、「器具の衛生管理が充分である」、「顧客情報が厳格に管理されている」などの審査項目で合格する必要があり、それだけ信頼性が高いといえます。

補聴器を利用してクオリティ・オブ・ライフを向上させるには、フィッティングにはじまり、フィッティングに終わるというのが現実です。そのためには補聴器のプロフェッショナルとの出会いが必要不可欠です。近所で通いやすいお店がそのようなお店だったら、こんなに心強いことはありません。

結論!補聴器を買うときは・・・

  • 事前に耳鼻咽喉科で診断を受けること
  • そして認定補聴器専門店に足を運ぶこと

このポイントをはずさないようにすれば、今までよりも「より快適な」聞こえに一歩近づけます。

補聴器購入に足踏みされている方、まずは一歩、行動に移してみてはいかがでしょうか。

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