歯を健康に保つために歯磨きをするのと同じように、体の一部として毎日使う補聴器にもお掃除が必要です。店舗での定期的な掃除と点検も大切ですが、自宅でもこまめに補聴器を掃除していただくと、トラブルを未然に防ぎ、補聴器を長持ちさせることにもつながります。
体の一部だから、定期的なメンテナンスが必要
毎日、体の一部として使う補聴器。体の一部だからこそ、私たちが日ごろ歯磨きを習慣にしているように、補聴器にも使用後のメンテナンスが大切です。
補聴器には、音を拾うマイクと音を出すスピーカーがついており、耳垢などが詰まると、音質が悪くなったり出なくなったりすることがあります。マイクとスピーカーに汚れがたまらないように、ブラシや布などを使って簡単にできるお掃除方法を見ていきましょう。
補聴器の種類別掃除方法
補聴器には、主に下記の3つのタイプがあります。
・耳あなタイプ
・小型耳かけ・RICタイプ
・通常耳かけ・BTEタイプ
どのタイプも、掃除にあたって用意するものは下記の2つです。
・柔らかい布(メガネ拭きなど)
・ブラシ(市販の歯ブラシでも構いません)
では、タイプ別に掃除の仕方を見ていきましょう。下記のタイトルをクリックしていただくと、それぞれの掃除方法の項に移動します。
耳あなタイプの掃除のしかた
1.電池を外す
掃除の前に必ず電池を外してください。
2.外側を拭く
外側を柔らかい布で拭きます。
溝を掘ってある機種は、付属のワイヤーかブラシで汚れを落とします。
ウェットシートなどで拭く際には少し注意が必要です。アルコール入りのウェットシートは、機種によっては塗装に影響がでるため推奨していないメーカーもあります。
例えばオーティコンは、耳あなタイプの補聴器はアルコール使用をOKとしていますが、耳かけ型には使わないように、とメーカーサイトで記載しています。
補聴器専用のウェットシートも販売されており、ヒヤリングストアでもお取り扱いしておりますので、ご入り用の際はお申し付けください。
3.先端のブラッシング
音が出る先端の部分をブラシで掃除します。
この際は必ず、補聴器の先端を下に向け、ブラシを上に向けて掃除をします。補聴器の先端を上に向けると、ブラシで落とした汚れが補聴器の中に落ちてしまうので、必ず補聴器の先端は下に、ブラシは上に向けるようにしましょう。
必ず、優しくシャカシャカとこすって汚れを落とします。強くやりすぎると先端の汚れ防止用ネットが破けることがあるため注意してください。
4.マイクのブラッシング
補聴器は、電池が入るフタの周辺に、音を拾うマイクの穴が開いています。ここも下に向け、ブラシを上に向けて掃除します。
使用した専用ブラシ(歯ブラシ)は、使い終わったら石鹸などで洗い流し、よく乾かしてお使いください。
5.乾燥ケースに入れる
掃除が終わったら、補聴器を乾燥ケースに入れます。
お休みになるときは、必ず補聴器を乾燥ケースに入れて乾燥させてください。電池は外して、フタの上など所定の位置に置きます。
補聴器は精密機器のため、湿気・水気が天敵です。毎日乾燥させることで故障リスクを減らすことができます。
乾燥機には、乾燥剤を取り換えるケース型や、乾燥剤不要の電気乾燥機型など、様々な種類があります。ヒヤリングストアでもお取り扱いがありますので、お気軽にお問い合わせください。
ここまでの掃除の仕方を動画にまとめたものがあります。こちらもご参考になれば幸いです。
【ご自宅でできる補聴器掃除】耳あなタイプの補聴器の掃除の仕方
小型耳かけ・RICタイプの掃除のしかた
1.電池を外す
掃除の前に必ず電池を外してください。
2.全体を拭く
全体を柔らかい布で拭きます。
・マイクの部分
・耳にかかる裏の部分
・電池のフタの裏
この3か所は、ついつい忘れてしまいがちですが、汚れがたまらないようしっかりチェックしましょう。
ウェットシートなどで拭く際には少し注意が必要です。アルコール入りのウェットシートは、機種によっては塗装に影響がでるため推奨していないメーカーもあります。
例えばオーティコンは、耳あなタイプの補聴器はアルコール使用をOKとしていますが、耳かけ型には使わないように、とメーカーサイトで記載しています。
補聴器専用のウェットシートも販売されており、ヒヤリングストアでもお取り扱いしておりますので、ご入り用の際はお申し付けください。
3.耳せんを拭く
耳に入れる耳せんの部分も、優しく布で拭きます。
必ずスピーカー部分を持って拭いてください。ワイヤーを持って拭くと、耳せんがついているスピーカーが断線する危険があります。
4.マイクのブラッシング
補聴器には、音を拾うマイクの穴がいくつか開いています。
この際は必ず、穴を下に向け、ブラシを上に向けて掃除をします。穴を上に向けると、ブラシで落とした汚れが補聴器の中に落ちてしまうので、必ず穴は下に、ブラシは上に向けるようにしましょう。
ブラシを上に向けて優しくシャカシャカとこすって汚れを落とします。精密機器なので、あまり強くこすらないようにしましょう。
5.耳せんのブラッシング
耳せんの先端が音の出口です。ここもブラシできれいにしていきましょう。
耳せんの先端を下に向け、ブラシを上に向けて掃除します。
耳せんの傘の裏側など、中に汚れが入っているときは、傘をひっくり返してブラシで掃除します。耳せんを強く引っ張ると取れてしまうため、優しく扱うようにしてください。
万が一取れてしまったら、スピーカーの先端に傘の穴の部分を入れ、パチンと手応えがあるところまで入れることで直すことができます。
※耳せんがオーダーメイドの場合
音が出る先端の部分をブラシで掃除します。
先端を下に向け、ブラシを上に向けて優しくシャカシャカとこすって汚れを落とします。
強くやりすぎると先端の汚れ防止用ネットが破けることがあるため注意してください。
全体のプラスチックの部分は柔らかい布で拭いてください。
使用した専用ブラシ(歯ブラシ)は、使い終わったら石鹸などで洗い流し、よく乾かしてお使いください。
6.乾燥ケースに入れる
掃除が終わったら、補聴器を乾燥ケースに入れます。
お休みになるときは、必ず補聴器を乾燥ケースに入れて乾燥させてください。電池は外して、フタの上など所定の位置に置きます。
補聴器は精密機器のため、湿気・水気が天敵です。毎日乾燥させることで故障リスクを減らすことができます。
乾燥機には、乾燥剤を取り換えるケース型や、乾燥剤不要の電気乾燥機型など、様々な種類があります。ヒヤリングストアでもお取り扱いがありますので、お気軽にお問い合わせください。
ここまでの掃除の仕方を動画にまとめたものがあります。こちらもご参考になれば幸いです。
【ご自宅でできる補聴器掃除】耳かけ式補聴器(小型・RICタイプ)の掃除の仕方
通常耳かけ・BTEタイプの掃除のしかた
1.電池を外す
掃除の前に必ず電池を外してください。
2.全体を拭く
全体を柔らかい布で拭きます。
・マイクの部分
・耳にかかる裏の部分
・電池のフタの裏
この3か所は、ついつい忘れてしまいがちですが、汚れがたまらないようしっかりチェックしましょう。
ウェットシートなどで拭く際には少し注意が必要です。アルコール入りのウェットシートは、機種によっては塗装に影響がでるため推奨していないメーカーもあります。
例えばオーティコンは、耳あなタイプの補聴器はアルコール使用をOKとしていますが、耳かけ型には使わないように、とメーカーサイトで記載しています。
補聴器専用のウェットシートも販売されており、ヒヤリングストアでもお取り扱いしておりますので、ご入り用の際はお申し付けください。
3.マイクや全体のブラッシング
補聴器には、音を拾うマイクの穴がいくつか開いています。
この際は必ず、穴を下に向け、ブラシを上に向けて掃除をします。穴を上に向けると、ブラシで落とした汚れが補聴器の中に落ちてしまうので、必ず穴は下に、ブラシは上に向けるようにしましょう。
優しくシャカシャカとこすって汚れを落とします。スイッチの周りや電池のフタの蝶番のあたりにも汚れがつきやすいため、同じようにブラシで掃除します。
4.耳せんのブラッシング
耳せんの先端をブラシで掃除します。
耳せんを下に向け、ブラシを上に向けて掃除します。
耳せんの傘の裏側など、中に汚れが入っているときは、傘をひっくり返してブラシで掃除します。
イヤーモールド(オーダーメイドの耳せん)の場合も流れは一緒です。
耳に入れる先端を下に向けて、ブラシを上に向けて掃除します。
全体のプラスチックの部分は柔らかい布で拭いてください。
使用した専用ブラシ(歯ブラシ)は、使い終わったら石鹸などで洗い流し、よく乾かしてお使いください。
5.乾燥ケースに入れる
掃除が終わったら、補聴器を乾燥ケースに入れます。
お休みになるときは、必ず補聴器を乾燥ケースに入れて乾燥させてください。電池は外して、フタの上など所定の位置に置きます。
補聴器は精密機器のため、湿気・水気が天敵です。毎日乾燥させることで故障リスクを減らすことができます。
乾燥機には、乾燥剤を取り換えるケース型や、乾燥剤不要の電気乾燥機型など、様々な種類があります。ヒヤリングストアでもお取り扱いがありますので、お気軽にお問い合わせください。
ここまでの掃除の仕方を動画にまとめたものがあります。こちらもご参考になれば幸いです。
【ご自宅でできる補聴器掃除】耳かけ式補聴器(通常・BTEタイプ)の掃除の仕方
補聴器の掃除を習慣にして補聴器を大切に
いかがでしたか?これらの動画は、ご自宅で簡単にできる内容で作成しています。
練習して、毎日の習慣にしていただけますと、補聴器の長もちに繋がります。
この他の細かい掃除や、部品の交換については店舗でご説明していますが、いずれ動画を作成したり、コラムでご紹介したりすることもあるかもしれません。