2020.1.30
世界の補聴器6大メーカー情報(2019年度版)
ヒヤリングストア では世界の6大メーカーの補聴器を取り扱っています。各社ともコンセプトやデザイン・性能にそれぞれの個性がありますので、きっと気に入るメーカーに出会えるはずです。
今回は各社の特徴と、2019年新製品を中心とした情報をまとめました。
シバントス(シグニア補聴器)
ドイツ発祥の歴史あるグローバルカンパニー「シーメンス」の補聴器部門が2015年に独立して「シグニア補聴器」となりました。新体制になってもシーメンス時代のイノベーションは変わらず受け継がれています。補聴器には見えないスタイリッシュなデザインの「スタイレット」シリーズは数々のメディアで取り上げられるほど話題になり、ドイツのI Fデザイン賞、レッド・ドット・デザイン賞、日本のグッドデザイン賞を受賞しました。
従来通りの形状の補聴器のラインナップも多く、軽度難聴から重度難聴まで対応する様々なソリューションを提供しています。
シバントス(シーメンス)やスタイレットについては、下記コラムにも詳細がありますので、ぜひご覧ください。
信頼できる補聴器メーカーはどこ?世界6大メーカー早わかり その1 シーメンス
補聴器メーカー 新製品「シグニア補聴器 Styletto(スタイレット)シリーズ」を解説!
オーティコン
デンマークの歴史ある補聴器専業メーカー。「Life-Changing Technology(ライフチェンジング テクノロジー)」をミッションとして掲げ、難聴者の人生を変えるため、既成概念を打ち破りテクノロジーの限界を広げるため、日々たゆまぬ努力を続けています。
難聴の妻のために世界で初めての電子補聴器を輸入した創設者ハンス・デマントの情熱が製品づくりに脈々と受け継がれています。財団や研究センターを持ち、聴覚障害に対するソリューションを数多く提供しています。
「Opn(オープン)」シリーズが2016年発売以降、ロングセラー製品となり、2019年1月には世界累計販売台数で、200万台を突破しました。近年、補聴器業界では新製品開発が激化し、1〜2年で新製品が出るサイクルだったため、このロングセラーは非常にめずらしい現象です。それだけこの「Opn(オープン)」がそれまでの補聴器とは違った、より優れたものであるということでしょう。
特にチップの高速処理による音の空間処理能力に優れており、快適な聞こえを提供しています。発売当初は耳あな型だけのラインナップでしたが、2019年に「Opn S(オープンエス)」という耳かけ型も誕生し、多くの方にご愛用いただいています。
オーティコンの詳細については、下記コラムが参考になります。
信頼できる補聴器メーカーはどこ? 世界6大メーカー早わかり その3 オーティコン
フォナック
フォナックは1947年にスイスで創業した補聴器のグローバルブランドです。ワールドワイドではソノヴァグループとして、人工内耳メーカー「Advanced Bionics」も傘下にあります。
高音漸傾・高音急墜型難聴の聞こえを研究して開発された「サウンドリカバー(ノンリニア周波数圧縮技術)」というユニークな技術など、業界の先駆けとして補聴器業界を牽引してきました。他にも「ロジャー」というデジタルワイヤレス補聴システムを販売しており、騒音下や聴講など聞き取りにくい条件でも聞きやすいシステムを提供しています。
2019年は新製品「マーベル」シリーズが誕生しました。聞きやすい音作りはもちろんのこと、スマートフォンアプリとの連携によって、遠隔サポートや通話のテキスト化も可能になるようです(日本では2020年導入予定)。
フォナックについては、下記のコラムにも詳しく書かれています。
信頼できる補聴器メーカーはどこ? 世界6大メーカー早わかり その5 フォナック
スターキー
スターキーはアメリカの補聴器メーカーです。ヨーロッパ勢が強い補聴器業界において、アメリカらしい独特の視点によるサービスやモノづくりが特徴。
創業者のウィリアム・F・オースティンはもともと、補聴器のセールスマンでした。現状のサービスに納得のいかない彼は自身で補聴器修理専門会社を立ち上げた後、補聴器メーカーとして「90日トライアル」や「1年間無償修理保証」など斬新なサービスを打ち出します。また、「スターキーきこえの財団」を設立し、世界中に補聴器支援を行っています。
2019年の新製品は世界で初めてセンサーとAI技術を搭載した補聴器「Livio AI」です。音の良さは当然のこととして、センサーと専用アプリが協働し、さまざまなことが可能になりました。なかでも、転倒を検出し指定先へ通知できる機能や、聴取している会話の文字起こしや翻訳機能が話題です。
スターキーの詳細については、下記のコラムも参考になります。
信頼できる補聴器メーカーはどこ? 世界6大メーカー早わかり その6 スターキー
G Nリサウンド
GNグループはデンマークの歴史ある企業です。元は情報通信技術関連企業として国家間の通信ケーブル設置などを行っていました。現在は補聴器とヘッドセットを中心に事業展開しています。
2019年のトピックは、スマートフォンOS「Android」と補聴器を介した音声と音楽が直接ストリーミングできるようになったことです。GNリサウンドは、補聴器として世界で初めて iPhone と直接つながるワイヤレス技術を開発しましたが、今回ついにAndroidでも可能となりました。他のメーカーの場合、現在のところAndroidとの連携は各社専用のリモコンなどの中継機器を使わなければなりませんが、GNリサウンドは直接ストリーミングできるようになり、この技術では一歩先を行っています。
GNリサウンドについては、下記コラムにも詳しく書かれていますので参考になさってください。
信頼できる補聴器メーカーはどこ? 世界6大メーカー早わかり その4 ジーエヌリサウンド
ワイデックス
デンマークの補聴器専業メーカーとして、また、独自の研究センターを持ち、世界初のフルデジタル補聴器を開発するなど補聴器業界への貢献が大きい会社です。耳鳴り治療用のZENトーンはオリジナリティあふれ唯一無二のツールと言えます(耳鳴り治療用補聴器は医療機関でのみ取り扱い)。
2019年は人工知能的な音処理をするAI補聴器「EVOKE」の超小型バージョン、わずか1.4gの「EVOKE RIC10」が発売されました。また、最上位機種を購入した場合、4年間の修理保証とカラーケース交換が特典として受けられる「ワイデックス リワード」がスタートしました。
先にあげた「シバントス」社との合併が決まっており、世界第3位のメーカーとして今後の展開に注目が集まります。
ワイデックスの詳細については、下記のコラムもご覧ください。
信頼できる補聴器メーカーはどこ? 世界6大メーカー早わかり その2 ワイデックス
以上、世界の補聴器6大メーカーについてご紹介しました。ヒヤリングストア では、補聴器選びのご相談や試聴・レンタルを随時行っておりますのでお気軽にお問い合わせください。